先生はAIを使ってどう時間を節約できますか?
結論
AIは、あとで自分が確認する前提の下書きに使いましょう。授業の流れ、レベル別のワークシート、小テストの問題、保護者向けのお便り、ルーブリックの文言などです。2025年のGallupの調査では、毎週AIを使う米国の教員は、週5.9時間を節約できたと見積もっています。児童・生徒の名前や個人データは汎用ツールに入力しないでください。
先生がAIで最も時間を節約できるのは、すでに作っている教材の下書きに使うことです。授業の流れ、3段階のワークシート、小テストの問題、保護者へのメール、掲示物の文章などです。編集者はあくまで先生自身。AIは白紙から書き始める部分を担います。
節約できる時間は本物です。Gallupとウォルトン家族財団が米国の公立学校教員2,232人を対象に行った調査(Gallup, 2025)では、少なくとも週1回AIを使う教員は週5.9時間、1学年でおよそ6週間分を節約できたと見積もっています。最も多い用途は、授業準備、ワークシートづくり、児童・生徒に合わせた教材の調整でした。
AIで最も時間を節約できること
| 作業 | プロンプト例 | 先生が確認すること |
|---|---|---|
| 授業の流れ | 「小学4年生向けに、水の循環についての45分の授業の流れを、導入、体験型の活動、振り返りカードを含めて作って」 | カリキュラムやクラスに合っているか |
| 個に応じた指導 | 「この段落を、小学2年生、4年生、6年生の3つの読みのレベルに書き直して」 | 正確さと語調 |
| 小テストの問題 | 「分数に関する4択問題を10問、それぞれもっともらしい誤答を1つずつ入れて作って」 | 正答が正しいか |
| 保護者への連絡 | 「来週の校外学習について、保護者向けに120語程度の感じのよいお知らせを下書きして」 | 日付、名前、学校らしい言葉づかい |
| ルーブリック | 「この3つの評価規準を、子どもにわかりやすい言葉で4段階のルーブリックにして」 | 自分の採点との整合性 |
| アイデア | 「ワークシートを使わずに九九を練習する方法を5つ教えて」 | 自分の教室で実践できるか |
文脈を伝えるとプロンプトの精度が上がる
- 年齢や学年、教科、使える時間を伝える。
- 自分の評価規準やカリキュラムの目標を貼り付ける。
- 具体的な形式(表、箇条書き、100語など)を指定する。
- 追加で頼む。「デバイスなしで30人のクラスでできる活動にして」
AIツールに入力してはいけないもの
英国教育省の教育における生成AIに関するガイダンスは、生成AIツールで個人データを使わないこと、そして入力した内容から個人が特定されないようにすることを推奨しています。実際には次のようにしましょう。
- 一般向けチャットボットに、児童・生徒の名前、写真、成績、健康情報、特別な教育的ニーズ(SEN)に関する情報を入力しない。
- 特に児童・生徒に関わるものは、学校や学区が承認したAIツールだけを使う。
- 事実を確認する。AIは参考文献、日付、数値をでっち上げることがあります。
AIでは時間を節約できないこと
- 重要な課題の採点。 入念な確認が必要で、プライバシーの問題も生じます。先生はChatGPTで生徒の課題を採点してもよい?をご覧ください。
- 教科の深い正確さが求められる教材。 確認のほうが、自分で書くより時間がかかります。
- 人間関係に関わること。 難しい保護者との話し合いや生活指導の記録には、先生自身の言葉が必要です。
小さく始める
レベル別の読み物など、毎週繰り返す作業をひとつ選び、1か月間AIを使ってみましょう。節約できた時間をざっくり記録しておけば、調査の平均値ではなく、自分の業務量に即した本当の答えが得られます。具体的なツールのレビューは2026年版 教師のためのAIツールをご覧ください。
教室に安全なAIを
Askie for Schoolsは、安全で年齢に合ったAI学習パートナーを生徒に届けます。管理は先生のアカウントから行えます。