子どものAIルール:そのまま使える家族の約束
多くの家庭には、画面、寝る時間、自転車についてのルールがあります。ところがAIについてのルールがある家庭はほとんどありません。子どもたちはすでに家でも学校でも、ゲームの中でもAIと話しているのにです。
子どものためのよいAIルールは、短く、わかりやすく、家族みんなで合意したものです。どこで、いつAIを使うか、どのツールを使ってよいか、絶対に教えないもの、答えを確かめること、宿題に正直に取り組むこと、何かおかしいと感じたときにどうするか、そしていつルールを見直すかを決めておきます。以下は、4〜12歳の子どもに使える8つのルール、そのまま使える家族のAIの約束、そして約束を定着させるコツです。
AIのルールを書き出す理由
暗黙のルールは、すでにあるかもしれません。それを書き出すことで、ルールが公平になります。問題が起きる前に全員がルールを知っていて、子どもも一緒に作ることで「自分たちのルール」だと感じられます。
米国小児科学会(AAP)は、無料のファミリー・メディア・プランを通じて、メディア全般についてこの方法をすでに勧めています。AIには独自の項目を設ける価値があります。AIは双方向だからです。動画とちがって答えを返し、まちがっていても自信満々で、子どもに個人的なことを話すよう誘います。AAPの保護者向けのAIチャットボットに関するガイダンスは、保護者が関わり続けること、子どもと一緒にチャットを見返すこと、年齢の低い子どもには共有スペースでAIを使わせることを勧めています。
子どものための8つのAIルール
1. AIは家族がいる場所で使う
AIを使うのはキッチンやリビングで、子ども部屋やドアを閉めた部屋では使いません。年齢の低い子どもにとって、これがもっとも効果的なルールです。疑っているからではなく、大切に思っているからだということも伝わります。
2. 家族で選んだAIツールを使う
人気のAI製品の多くは、子ども向けに作られていません。ChatGPTの利用規約では利用者は13歳以上で、18歳未満は保護者の許可が必要です。Character.AIは2025年後半に18歳未満の自由なチャットを廃止しました。使ってよいアプリの短いリストを決め、新しいAIアプリは先に大人が確認するというルールも決めておきましょう。
3. 個人的な情報は絶対に教えない
フルネーム、住所、学校名、電話番号、パスワード、自分の写真、家族の秘密は教えません。くわしいリストと年齢別の伝え方は、子どもがAIに絶対に教えてはいけないことのガイドで紹介しています。
4. AIはまちがえることがあるから、確かめる
AIはまちがっているときでも自信満々に話します。大事なことは、本や先生、保護者に確かめましょう。AIで子どもの批判的思考を育てるのガイドでは、これをゲームにする方法を紹介しています。
5. AIは宿題を理解するために使い、代わりにやってもらわない
AIに分数を説明してもらうのはかまいません。答えを書いてもらって写すのはいけません。学校のAIに関するルールに従いましょう。どこに線を引くかをくわしく知りたい方は、AIの宿題サポートは効果がある?をお読みください。
6. AIは道具であって、友だちではない
AIと話すのは楽しいかもしれませんが、AIはコンピューターのプログラムです。気持ちはありませんし、人の代わりにはなれません。悲しいときや心配なときは、大人に話しましょう。
7. 何かおかしいと感じたら、やめて伝える
AIが怖いこと、失礼なこと、わけのわからないこと、嫌な気持ちになることを言ったら、使うのをやめて大人に伝えます。伝えたことで怒られることはありません。
8. ルールは家族で一緒に見直す
AIはどんどん変わり、子どもも成長します。新学期ごと、誕生日ごとなど、見直す日を決めておきましょう。
そのまま使える家族のAIの約束
印刷して、一緒に空欄を埋め、冷蔵庫に貼りましょう。
わが家のAIの約束
家族の名前: ____________ 日付: ____________ 見直す日: ____________
わたしが約束すること:
- AIを使うのはこの場所だけ:____________
- AIを使うのはこの時間だけ:____________
- 使うAIアプリはこれだけ:____________(新しいアプリを試す前には聞く)
- フルネーム、住所、学校名、電話番号、パスワード、自分の写真、家族の秘密は絶対に教えない
- 大事な答えは、本や先生、大人に確かめる
- AIは宿題を理解するために使い、代わりにやってもらわない
- AIはコンピューターのプログラムで、友だちではないことを忘れない
- AIがへんなこと、怖いこと、嫌な気持ちになることを言ったら、やめて大人に伝える
おうちの大人が約束すること:
- 子ども向けに作られた安全なAIアプリを一緒に選ぶ
- うまくいかなかったことを話してくれたとき、怒らない
- 見張るだけでなく、ときどき一緒にAIを楽しむ
- 「個人的な情報は教えない」ルールを、大人も守る
- 上の日付に、この約束を一緒に見直す
署名: ____________(子ども) ____________(大人)
年齢に合わせたルールの調整
| 年齢 | 変えるポイント |
|---|---|
| 4〜6歳 | ルールは3つだけに。家族がいる場所で使う、個人的な情報は教えない、大人に伝える。毎回、保護者が同じ部屋にいるようにします。印刷する約束は、文字の代わりに絵を使いましょう。 |
| 7〜9歳 | 8つのルールをすべて使います。大人はすぐ隣ではなく、近くにいるようにします。「AIはまちがえる」の確認を、いつものゲームにしましょう。 |
| 10〜12歳 | ルールとルールを破ったときのことを決めるところから、子どもにも参加してもらいます。学校のAIポリシー、画像生成ツール、ディープフェイクについて話し合いましょう。約束を守る代わりに、どこまでプライバシーを認めるかも決めておきます。 |
いちばん小さな子どもについては5歳の子どもにAIは安全?を、もう少し大きな子どもについては10〜13歳の子どもとAIをご覧ください。
約束の伝え方:家族会議の進め方
15分以内にまとめ、問題が起きた直後ではなく、落ち着いているときに行いましょう。
- 興味を持って始める。「今はみんなAIを使っているよね。お父さん(お母さん)もそうだよ。どんなことに使うのが好き?」
- 理由を伝える。「AIはとても便利だけど、まちがえることもあるし、わたしたちが話したことを集める会社が運営しているんだ。だから家族のルールを決めよう」
- 一緒に下書きする。 ルールを1つずつ読み、「これって公平だと思う? どうして必要だと思う?」と聞きます。言い回しも子どもに提案してもらいましょう。
- 子どものルールも加える。 大人向けのルールを1つ、子どもに決めてもらいます。「ごはんのときはスマホを使わない」を選ぶことが多く、それは公平な交換です。
- 署名する。 署名すると、特に小さな子どもにとっては正式なものに感じられます。
ルールが破られたとき
ルールは破られるものです。学びの機会として扱いましょう。
- 落ち着いて、まず聞く。「何があったの? 何をしようとしていたの?」
- ルールに結びついた対応にする。 子ども部屋でAIを使ったなら、1週間はキッチンに戻します。
- 正直さをほめる。 子どもが自分から問題を話してくれたら、ありがとうと伝えましょう。ルール7は、話しても大丈夫だと思えるときにだけ機能します。
- そのルールが今も合っているか考える。 ルールが破られるのは、ルールを見直す必要があるサインのこともあります。
ルールを守りやすくするには
適切なツールを使えば、家庭のルールは守りやすくなります。子ども向けに作られ、保護者が設定を管理でき、会話を確認できるAIを選びましょう。
Askieは、4〜15歳の子どものために作られた音声中心のAIアプリです。設定は保護者専用のPINで守られ、保護者は会話の記録や作った作品を確認でき、会話から現実の深刻な懸念がうかがえる場合に大人へ知らせる安全通知機能(オフにすることも可能)があります。広告はなく、子どものデータを販売しません。会話の記録があれば、何があったのかを一緒に見られるのでルール7が守りやすくなり、PINがあれば設定を保護者の手元に保てます。それでも、約束をめぐる会話そのものは、家族で交わすものです。
家族のルールに合うAIを
AskieはPINで守られた保護者用の設定画面と、確認できる会話の記録を用意しているので、家庭のルールを守りやすくなります。